しばらく Boot Camp の Windows 10 で生活することにしました。
macOS と Windows の切り替えコスト
MacBook Pro 13 Early 2015 で macOS (まだ El Capitan ですが) を普段使っていて、たまに Windows 使うときに再起動して切り替えてます。最近 Windows でまとまった作業をする必要が出てきて macOS と Windows を行ったり来たりするのが億劫になってきました。自分の用途だと VMware Fusion の仮想マシンでは性能が不満という結論が出ているので、Boot Camp か Windows 専用機かということになります。
複数マシン所有のデメリット
では Windows マシンを別途買いたいかというとラップトップは15-20万円コースだし、マザーボード / CPU / GPU / メモリ買ってきて PC 組むのも面倒くさくてもうやりたくない*1。
複数のマシンを所有するとそれぞれのマシンの稼働率が下がってしまうし、性能の落ちる Windows ラップトップ で妥協して MacBook Pro のパワーを使えないのはもったいない。
複数マシンを自宅の狭い机で使うには キーボード / マウス / ディスプレイの切替も考えなくてはいけなくなり地獄。
ということで Boot Camp の Windows 10 でも本来の macOS でも切り替えっぱなしで何週間でも使えるようにしていくしかないという結論に至りました。そして両方の環境で Magic Keyboard / Magic Trackpad 2 を他の入力デバイスに置き換えることなく使おうと考えました。
Windows 10 を快適に使うための設定
Magic Keyboard
Magic Keyboard のキータッチとスマートさに身体がすっかり馴染んでしまったので Windows でもそのまま使いたい。Apple Wireless Keyboard は Boot Camp でちゃんと対応されてたはずですが、Magic Keyboard だと「かな」キー /「英数」キーが効かない、'\'(バックスラッシュ)、'|'(パイプ)、'_'(アンダーバー)が入力できない。。とボロボロです*2。現状お金で解決するしかないようです。
AppleK Pro のドライバーをインストールしてライセンスキーを取得すれば Magic Keyboard が完全に動作します。
Magic Keyboard JP は control キーが HHK と同じくファーストクラスな位置にあるのでよいのですが、caps キーも control キーとして使って左小指の肉球で押せるようにしたいです。特に Emacs では重要。これは macOS のようにシステム設定ではできないのでレジストリをいじる必要があります。
あと Windows では macOS のような Emacs リスペクトのキーバインドがサポートされていません。昔は Xkeymacs とか Keyhac などを使ってあがいたもんですが、Windows 標準のキーバインドとのコンフリクトが激しく却ってストレスになるので Emacs 以外では標準に従うことにしました。
AppkeK Pro だと fn キーとカーソルキーの組み合わせで、Page Up/Page Down/Home/End をエミュレートできます。あとのカーソル移動は Trackpad で補うことにします。
Magic Trackpad 2
コントロールパネルの Boot Camp 設定でタップによるクリックを有効にします。MacBook Pro Early 2015 と Magic Trackpad は共に感圧センサーの Trackpad ですが、Windows 10 でもちゃんと使えます。ただし、Magic Trackpad の方は突然動きがにぶくなるという謎の症状があるので、Magic Mouse を待機させています。
スクロール方向が macOS と逆なので、レジストリをいじって macOS のナチュラルに合わせました。慣性スクロールは諦めるしかありません。
起動ドライブ
マシン起動時に Option キーでディスクを選択して Windows を起動する方法だと、スリープ開けに macOS が起動してしまいます。コントロールパネルで起動ドライブを Boot Camp のディスクにします。
Windows 10 on MacBook Pro の使い心地
マルチディスプレイサポート
ラップトップとして外部ディスプレイと繋がず使っている分には macOS と遜色ないのですが、マルチディスプレイのサポートは macOS に一日の長があります。
macOS では画面ごとに仮想画面を切り替えられるので使いやすいです。確か OS X Marvericks あたりで今の形に改良されました。Windows 10 はディスプレイをまたがる仮想的なスクリーンとして管理していて、タスクビューで切り替えるとすべてのディスプレイが切り替わります。
MacBook Pro の Retina と Full HD / WQHD ディスプレイを行き来する時、システムバーのボタンが標準の大きさにならないアプリがあります。レガシーアプリには多いようです*3。
全画面
macOS の全画面はラップトップで使っている際、スワイプして切り替えるのには使いやすいですが、マルチディスプレイではさほど活躍しません。Windows だと仮想画面でワークスペースをいくつか作り (スワイプは効かないので) control + command + カーソル(左右) で切り替えます。Windows 10 は command + カーソル (上下左右) によるスナップや最大化・最小化が簡単にできるので全画面がなくても不便は感じません。このへんは macOS の方が使いにくいですね。
バッテリーライフ
macOS で使っている時と大差ない印象です。MacBook Pro 13 Early 2015 の CPU は Haswell 世代なのでかなり省電力仕様ですが、Windows 10 はこれまでのバージョンに比べてかなり軽量化・省電力化が進んでるのでしょう。Bootcamp Manager っていうサービスは CPU を占有するので切った方がよいです。
終わりに
細かいところで macOS のような洗練と安定感には欠ける Windows ですが、Ubuntu on Windows が熟成していけば開発環境も macOS から 移行できそうだし、次は MacBook ではなく Windows ラップトップにスイッチできるかもしれません。今から macOS へのロックインを解除できるよう身体を慣らしていくのもありかもしれませんね。